アルコール依存症の父親を持つ息子の綴り

アルコール依存症の父の日常と家族の苦悩を記録として残します。父が亡くなるまでの全記録と、その後の思いを綴っています。

理解できない母の気持ち。共依存

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アルコール依存症

飲酒運転について 2009年8月29日


飲酒運転による事故がまたありましたね。現職警察官ですか。アルコール依存症なのでしょうね。このニュースが流れた時に、母が、

 

「この人も絶対アルコール依存症よね。アルコール依存症よ。」

 

と父に当てつけるかのように言っていました。余計な事を言わなきゃいいのにと思って聞いていました。

 

父も知らん顔していました。以前なら、必ず反論したでしょう。父は怒りという感情は忘れてしまったかのように母に対しては素直になりました。さすがに私とやり合う時には怒りをあらわにしますが。お互いにそうですからね。

 

しかし、それも最近はありません。父と私の関係は完全に冷めきっています。お互いに知らん顔です。冒頭の話ですが、父に飲酒運転だけはさせないように気をつけています。他人の命を奪う事があっては絶対にいけませんから…。

 

3日間の飲酒量 2009年9月3日

ここ3日は連続で500mlのビールを2本飲んでいるようです。1リットルのビールを飲めば当然、夕食は入りません。母がせっかく作ってくれた夕食も食べないまま。しかし、やはりお腹がすくのでしょう。8時9時頃になっては、お茶漬けを食べているようです。

 

「なぜ多めにお金を渡すの?」と母に聞いても返事はしません。母と父の間にも変な空気が流れ始めているのかもしれません。このまま飲酒量が増えれば入院させられるかも?!と今回も期待しているのですが、なかなかうまくはいきません。今回もこの状況を乗り切ってしまいそうな気がします。

 

そして仕事の方なのですが、火曜日にハローワークへ行き、今日、1件面接を受けてきました。が、いつものように即採用というわけではなく、どうなるかは連絡待ちです。

 

月曜日から仕事 2009年9月5日


新しい仕事が決まったようです。今回は2交代制で、

  •  8:30~16:30
  • 16:30~24:00

 

になるようです。昼間の仕事であれば、仕事が終わった時に飲むでしょうが、夜の場合はいつ飲むのでしょうね?今までは夕方飲むのが当たり前でした。まさか仕事前に飲むことはないと思いますが、我慢できるでしょうか?

 

今回の仕事もダメだろうと思っていたら、今回は採用。わたしの思いとはいつも逆をいっています。今回はよい方向だったので、思いとは違ってよかったのですが。2交代の仕事になって、母の生活ペースが崩れないかが心配です。

 

仕事先の知り合いとは・・・ 2009年9月7日

今日から、また新しい仕事のはじまりです。と思いきや手続きの関係上、実際は金曜日から仕事になるらしいです。とりあえず今日は仕事の説明。

 

  • 4組くらいでローテーションを組んで2交代での仕事。
  • 求人欄には土日祝が休みとあったが実際には不定期。
  • 工場に入っての仕事になる。

 

仕事自体は父の得意分野らしいです。他の人の仕事を見て素人仕事だと思ったらしいですから。仕事ができる人たちに囲まれて、肩身の狭い思いをするよりもそのくらいのレベルの人たちと仕事をするほうが気持ち的にも楽かもしれません。

 

また、休みが不定期なのは私にとってはラッキーでした。私がカレンダー通りの休みなので、休みがかち合うと気持ち的に休めないからです。

 

そして、今日のブログの題名の件ですが、父と組んで仕事をする人のことなのです。なんと何度か言った事のある断酒会の会長さんだったようです。父は顔を見た瞬間「どこかで見た事ある人だ。」と思い、ずっと考えていたようです。

 

地元の断酒会ではないので、頻繁には参加していないのですが、私も数回参加した事があります。父はそのことを黙っているつもりのようですが、相手もそのうち気が付くかもしれません。世間は狭いものです。

 

理解できない母の気持ち 2009年9月8日

わたしは父のことを許してはいません。それは弟も同じです。しかし、母は違うようです。今の状態で比較的満足しているようです。飲んではいるけれど、実害はない。2年前の状態が最悪期だったとすれば、今の状態は4年前に戻っただけだと思っています。だから、いずれまた最悪期がやってくると思っています。

 

父は過去のことをなかったことにしようとしています。過去の事は覚えていないと言います。家族に対しての反省の言葉もありません。父が入院中、母、弟、私からそれぞれに手紙を出した事があったのですが、その返事ももらっていません。それどころか退院した時も家族の手紙は持っていなかったので、廃棄してしまったのだろうと思います。

 

反省なくして進歩はありません。だから父の事を許していないのです。母にとってはとりあえず今が平和ならそれでいいのでしょう。そうやって過去何年も苦しい思いをしてきたというのに…。母の気持ちが理解できません。きっと歴史は繰り返します。

 

飲酒量の多い日 2009年9月13日

父の仕事は今日で3日目を迎えます。仕事をするということが決まれば、自分からすすんで起き、仕事へ向かいます。母曰く、「仕事に行くことが楽しみで仕方がない。」のだそうです。

 

仕事に行けば、それなりのお金を渡さざるを得ないですから、どれだけ飲んでいるのかわかりません。が、家ではビール1本しか飲みません。それ以上飲みたい日は決まって車の中で飲んできます。飲んだ量が多い日はすぐにわかります。

 

まず、いつも以上によく喋ります。ニュース等を見ながら「バカだな、こいつらは。何もわかっちゃいない。」という感じでしゃべり続けます。この言葉、そのまま父に返してやりたいのですが…。

 

他にはひじをついて下を見ながら一所懸命、ご飯を食べます。目もうつろな感じです。そんな父を見ていると過去を思い出し嫌悪感さえ感じます。

 

ボトル買っておけ 2009年9月14日

「お父さん、明日から2勤でしょ。夜、帰ってきて寝酒にボトル買っておけって言うのよ。自分でコンビニに寄って買って来いって言えば、またどれだけ買ってくるかわからないし…。どうしたらいい?」

 

先ほど、母に相談されました。「放っておけ。」と言っておきました。今でも自分で自販機まで買いに行って飲んでいるのです。夕方飲むか夜中に飲むかの違いだけで基本的にはかわりません。

 

1度でも買い置きをしておくと、今度もずっと買わされることになります。またいつでも家に酒があると思うと飲酒量も増えるでしょう。2、3日前にも「ウィスキーを買っておいてくれ。」と言われたそうです。もちろん買ってはいないのですが…。

 

仕事を始めると決まって、仕事をしていることを理由に飲もうとします。2勤仕事は危険かもしれません。

 

理解できない母の気持ち2 2009年9月20日

以前にも同じタイトルでブログを書きました。母は完全に父に依存しているのだと思います。最近、その気持ちがより表に出るようになっています。

 

「○○(弟の名前)ったらね、お父さんに対してこんなこと言うのよ。」

「お父さんも一緒に連れて行ってあげればいいのに…。可哀そうに。」

 

弟も母がなぜそこまで父に肩入れするのかと不思議に思っています。私たちが意固地になり過ぎているのかもしれませんが…。

 

そんな感じですから、母も断酒会に行こうとはしません。以前だったら、断酒会に行けない日は、わたしに代わりに行って欲しいと言っており、なんとか断酒会に繋がっておこうという感じでした。しかし、今はそんな気もないようです。

 

こんな状況を考えると母の存在も父アルコール依存症にさせた原因のひとつになったような気がします。もちろん、そんな気は全くなかったのでしょうが…。

 

まわりの環境と父自身の性格・考え方。アルコール依存症にさせてしまった人とそうなってしまった人。それらをただ眺めていた自分たち…。様々な要因がこの病気にはあるのだと思います。